現在の買取相場と今後1年間の予測をもとに、「いつ買うべきか」「いつ売るべきか」を中古車販売店の視点で分かりやすく解説します。

30系・40系アルファード/ヴェルファイアの価格下落はどこまで続く?
現在の買取相場と今後1年間の予測をもとに、「いつ買うべきか」「いつ売るべきか」を中古車販売店の視点で分かりやすく解説します。
この記事の結論
- 40系アルファード:異常なプレミア価格から通常相場へ調整中。急がなければ年末から2027年春まで比較。
- 40系ヴェルファイア:ガソリンZ Premierは高値を維持。ただしプレミア分の消失リスクに注意。
- 30系アルファード:40系より安定。後期S Cパッケージは価格・装備・再販価値のバランスが良い。
- 30系ヴェルファイア:同条件のアルファードより割安。長く乗る実用目的なら狙いやすい。
- 売却:40系は基本的に早め。30系は走行距離の節目と車検前を意識する。
※相場は2026年8月末~9月初旬に公表された査定・業者オークションデータを基にした目安です。販売価格ではありません。装備、走行距離、車両状態、地域などにより実際の査定額は変動します。
40系アルファードの現在相場
40系アルファードは「暴落」したというより、発売直後の新車不足によって発生した異常なプレミア価格が正常化している局面です。
ガソリンZの2023年式は、2026年2月の約543万円から同年8月末の約491万円へ、半年で約52万円下落しました。現在も残価率は約91%と高いものの、「買った価格と同じ金額で売れる」という前提では考えにくくなっています。
40系アルファード ガソリンZ・買取相場
2026年8月29日集計/単位:万円。横棒の最大値は555万円。
40系ハイブリッドは短期売却に注意
2023年式ハイブリッドZの買取目安は約471万円で、新車価格620万円に対する残価率は約76%です。ガソリンZより値落ちが大きいため、短期間で乗り換える人は購入価格と予想売却額の差を確認しましょう。燃費や静粛性を重視して長く乗る場合には、十分選ぶ価値があります。
40系ヴェルファイアの現在相場
40系ヴェルファイアは2.4LターボのZ Premierガソリンが強く、現在も新車価格を上回る平均買取相場が確認されています。一方、ハイブリッドはガソリンほどの強さがありません。
40系ヴェルファイア Z Premier・買取相場比較
2026年8月時点/単位:万円。2026年式は走行車の平均。横棒の最大値は800万円。
ガソリンZ Premierは高く売れる反面、購入価格も高額です。新車価格を大幅に上回る中古車を買うと、プレミアが消えた際の損失も大きくなります。「高く売れるから得」ではなく、購入額から売却額を引いた実質的な負担額で判断することが重要です。
30系アルファードの現在相場
30系では後期型の2.5S Cパッケージが引き続き人気です。40系より購入総額を抑えられ、装備や高級感も十分なため、国内のファミリー需要と輸出需要の両方があります。
| 年式・グレード | 買取目安 | 残価率 |
|---|---|---|
| 2023年 S Cパッケージ | 約438万円 | 約94% |
| 2023年 タイプゴールドⅢ | 約371万円 | 約86% |
| 2023年 HV SR Cパッケージ | 約484万円 | 約85% |
| 2021年 S Cパッケージ | 約383万円 | 約82% |
| 2021年 2.5S | 約299万円 | 約77% |
30系最終型は高値を維持していますが、2023年式S Cパッケージも2026年6月頃をピークに弱含んでいます。今後は年式経過と40系中古車の値下がりによる影響を受ける可能性があります。
30系ヴェルファイアは割安感が魅力
30系ヴェルファイア全体の掲載平均価格は2026年9月初旬時点で約239万円です。前期・後期、走行距離などを混ぜた平均ですが、同条件のアルファードより安く購入できる傾向があります。
| 主な車両条件 | 買取相場の目安 |
|---|---|
| 後期2.5 Z G・低走行 | 約300万~380万円 |
| 後期2.5 Z G・5万~8万km | 約240万~330万円 |
| 後期2.5 Z | 約200万~290万円 |
| 前期2.5 Z系 | 約130万~230万円 |
リセール最優先ならアルファードが有利ですが、長期間乗る予定で購入価格を抑えたいなら、30系ヴェルファイア後期は有力候補です。
価格下落が起きている4つの理由
1.新車供給の回復
発売直後より40系の供給が増え、「すぐ乗れる中古車」に高いプレミアを払う必要性が薄れています。
2.中古車在庫の増加
40系の高値売却や30系からの乗り換えが増え、販売現場の在庫が厚くなっています。
3.業者の仕入れ警戒
需要消失よりも、さらなる下落を警戒した販売店・輸出業者が高値仕入れを控えている影響が目立ちます。
4.輸出需要の変化
輸入枠、年式規制、為替の変化が相場を左右します。特に40系ガソリンはマレーシア向け需要の影響を受けます。
購入時期|今買うべきか、待つべきか
30系を買うなら「安さ」より「程度」を優先
2020~2022年式の30系後期は価格と年式のバランスが良く、5年以上乗る予定の人に向いています。良質な低走行車、人気装備付きの車両は今後減るため、条件に合う一台が適正価格で見つかれば、底値を待ちすぎる必要はありません。
40系は新車価格との差額を確認
新車を注文でき、納車を待てるなら新車を優先するのが基本です。中古車は支払総額、走行距離、保証、納期短縮の価値を含めて比較してください。新車より50万~100万円高い場合は特に慎重な判断が必要です。
急がない場合は、在庫と相場が動きやすい2026年10月~2027年3月まで価格を比較する方法があります。ただし、新車受注停止や納期長期化が起きると、中古車相場が一時的に反発することもあります。
売却時期|30系・40系はいつ売るべき?
40系は売却を決めているなら早め
40系アルファードは短期間で数十万円単位の下落が確認されています。半年以内に手放す予定なら、値戻りを期待して待つよりも、複数社で現在の査定額を比較するほうが安全です。
40系ヴェルファイアのガソリンZ Premierも、プレミアが残っている間は有力な売却機会です。1~2年以内の乗り換えが決まっているなら、早めに査定額を把握しておきましょう。
30系は走行距離と車検を基準に判断
30系は40系ほど急落していませんが、時間とともに通常の経年下落が進みます。以下に近い車両は、節目を超える前の売却が有利になりやすい傾向があります。
- 走行距離の節目
4万km、5万km、7万km、10万kmに到達する前。 - 車検・高額整備の前
車検、タイヤ交換、故障修理に大きな費用がかかる前。 - 次の年式評価へ移る前
年末までに査定し、年明けの需要と比較して判断。
2023年式などの30系最終型は、輸出や年度末需要により2026年10月頃、または2027年1~2月に一時的な反発が起きる可能性もあります。ただし、上昇を保証するものではありません。
今後1年間の相場予測
新車供給と中古車在庫の増加が続くことを前提にすると、基本シナリオは「急騰への回帰」ではなく、通常の減価相場への移行です。
今後1年間の予想下落率
2026年9月時点からの予測レンジ。実測値ではなく、現在の需給が続く場合の編集部予測です。横棒は予測の最大下落率。
新車受注の長期停止、工場停止、円安、輸出規制の緩和が起きれば相場が反発する可能性があります。反対に、新車供給の増加、円高、輸出規制の強化が重なれば、予測以上の下落も考えられます。
購入・売却の判断早見表
| 現在の状況 | おすすめ判断 | 主な理由 |
|---|---|---|
| 30系後期を5年以上乗りたい | 良質車なら購入 | 価格・装備・実用性のバランスが良い |
| 30系を少しでも安く買いたい | 年末~春まで比較 | 緩やかな下落が見込まれる |
| 40系を新車注文できる | 新車を優先 | 中古プレミアを負担せずに済む |
| 40系中古が新車より大幅に高い | 急がなければ待つ | プレミア消失時の損失が大きい |
| 30系を半年以内に売る | 節目前に査定 | 走行距離と年式の進行を避ける |
| 40系アルファードを売る | 早めに比較査定 | 短期間の下落幅が大きい |
| 40系ヴェルファイア・ガソリンを売る | 高値のうちに検討 | 現時点ではプレミアが残る |
| どの車も5年以上乗る予定 | 使用価値を優先 | 短期相場だけの乗り換えは諸費用が増える |
まとめ
2026年9月現在、40系アルファードを中心に相場調整が続いています。これは人気車としての価値がなくなったのではなく、新車不足で生まれた特殊なプレミア相場が終わりつつある動きです。
購入するなら、40系は新車価格との差額を確認し、30系は値段だけでなく状態の良い車を選ぶことが重要です。売却するなら40系は早め、30系は走行距離と車検の節目を基準に判断しましょう。
「いくらで売れるか」だけではなく、「購入総額-売却額=実質負担額」で比較することが、これからのアルヴェル選びで損を抑えるポイントです。
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